世界遺産カルタ The World Heritage Cards活動報告ブログです

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チャンパー通信 第7号 8 years ago
20080604-hana.JPGチャンパー通信 第7号(2008年3月)20080604-hana2.JPG



発行者:舘野直子(H19-1 村落開発普及員 ラオス国セコン県教育局)
 皆さんこんにちは。今月に入ってから気温がさらに上がってきました。ラオスの気候は乾季(11-2 月)と雨季(6-10 月)だけだと思っていたら、実は暑季(3-5 月)がありました。年間を通して暑いことには変わりませんが、さらに暑い季節があるわけです。南部隊員にとっては、この一番気温の高い時期をどう乗り越えられるのかが勝負なのでしょうね。もう既にぐったりしています。

《みんなの夢》
 2 月26 日にワットルアン小学校の3年生に、絵「私の夢」を描く活動を行いました。これはバンド「ゆず」とJICA職員有志による、「ゆず」全国コンサートツアー(2008 年4 月~6 月)にて、途上国の子供の絵を展示する企画があり、隊員に協力願いがありました。このツアーと新曲「Wonderful World」では、環境問題や途上国の貧困問題といった地球上の課題に関して考えるきっかけ作りを目的のひとつとしているそうです。
 ラオスの小学校の絵画の時間は、先生が描いたお手本の絵を見ながらそれと同じように写していきます。果たして、子供たちに自分のアイディアで「夢」という 抽象的なものが描けるのだろうか? と心配していました。初めに、子供たちとブレインストーミングをしながら 夢を膨らませることにしました。初めはクラス中が『?』の雰囲気に包まれていました。しかし何人かの生徒は、
「幼稚園の先生になりたい!」
「お医者さんになって患者さんの世話をしたい!」
「人工衛星の調査をしたい!」
「兵隊になって国を守りたい!」
と自分の夢を描いて、みんなの前で発表してくれました。

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 さまざまな考を持って子供たちが絵を描いているのに驚きました。
 そしてもう一つ、3 年生も終わろうとしているこの時期にも関わらず文章(名前、夢)の書けない生徒がいるのに驚きました。試験結果のデータを見る限りラオス語の成績は良いのですが、新しい活動をしていくと、新たな発見があるものです。

《100 マス計算活動?》
 100マス計算を導入して1 ヶ月が経ちました。試験的にこの活動を行うことによって、良い意味でも悪い意味でも多くのことに気づかされました。
 まず、100 マス計算の紙を配布して行う今回の活動が、持続性がないことがわかりました。当初の予定では、紙約2 千枚<週3回×10週×133人÷2(両面印刷)>の使用に関して教育局からの許可が降りたのにも関わらず、いざ活動を始めてみると紙を買ってもらえず、結局週2 回しかできません。私がいる2 年間は、この活動をすることができるでしょう。しかし2 年後この方法で継続できるとは思えません。生徒が自分のノートにマス計算をする方法に変えたほうが現実的かも知れません。
 また今回の数学成績向上のため行っている100 マス計算活動が、結果的に数学の成績低下を招いてしまうという問題に直面しています。小学校の先生は新しい活動を授業の中で行うことが負担になり、本来の授業が疎かになっている姿が見受けられます。例えば、数学の授業を見に行くと、先生が100 マス計算の採点をしていているではないですか。私:「通常授業してください。採点も後で。」、先生:「大丈夫。生徒には今自習させているから。」100 マス計算ができるようになっても、本来の授業がきちんと行われなければ+αの活動にはなりません。
 しかし、生徒達にとっては基礎計算力をつけるための良い練習になっているようです。例えば、4 年生でもまだ生徒たちは完璧に掛け算を覚えていません。「4×9」という答えを導くとき、ほとんどの子が「4×1=1、4×2=8…、…4×9=36!」と唱えています。しかし何回かマス計算をするうちに、正解率も高くなり、短時間で計算できるようになってきています。
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(指で数えながらマス計算をする生徒)


【チャンパー通信 第7号】 2008-06-16 05:36
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